心電図検定1級の難易度、勉強法について解説

こんにちは!

本日は心電図検定1級の難易度と勉強法について解説していきます。

2023年末に行われた心電図検定で合格することができたので今後受験する人のお役に立てればと思います。

心電図検定自体の認知度も広く知れ渡るようになってきており、申し込み方法やキャパシティなども改善されてきており、より多くの人が受けられるようになってきました。

試験の難易度も例年とさほど変わらないようです。難易度は易化したとの噂はありましたが、合格率が過去最低であったことから合格点の点数調整が行われたものと思います。

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目次

結論

結論から言うと心電図検定1級の難易度は、基本波形を理解した上で、疾患も考慮し、複数ある所見でより近いものを選ぶことができる必要があります。

例年割れ問というものがあり、循環器の専門医でも答えに迷うものや、解答がはっきりしないような問題も出題されます。ただしこれらの問題は1割もないため、それ以外の波形を間違えないことが重要となります。
極端な例を言うと3肢ブロックがある心電図波形で右脚ブロック、左軸偏位、1度房室ブロック、2肢ブロック、3肢ブロックが選択肢にあるような感じになります。1つ選べと言われたらかなりの時間を要すると思います。間違ってはいないけれど、より正しいものがあるというような問題になります。

難易度

公式の説明は以下になります。
レベル心電図の高度な判読力を有するもの
循環器専門医、心電図に深く精通したメディカルプロフェッショナル
問題構成・制限時間    
マークシート方式:90分程度
出題数:50問
問題の目安心電図のエキスパートを目指す方々を対象とした12誘導心電図の読影です。基本的な心電図所見はもちろん、患者さんの状態・疾患・病態から起こり得る変化について問う問題も多く含まれます。疾患に関する知識も合わせて勉強していきましょう。
例)心電図所見から冠動脈の狭窄部位を推定する、など

難易度に関してですが、難しい問題も多いですが基本波形も出ます。
4級〜1級の問題がランダムに配置されていると言ってもよいくらいだと思います。もちろん割合としては2級〜1級レベルの難しい問題が多いですが、全てが全く見たことがないということは2級合格レベルであればないかと思います。
しかし全てが難しくないと言う点で、簡単な波形が本当にこれで良いのかと言う別の悩みが出てくるためさらに厄介です。
ブルガダのように1発で診断できるものもある(コーブドやサドルバックの判別は必要ですが)ため難易度をしっかりと理解し、簡単な問題を少しでも早く、難しい問題に時間をかけられるようにする必要があります。心電図の公式問題集のような感じですね。

一方で通常勉強するだけではわからない言葉も出てくることがあります。2023年末はペースメーカー移動と、移動性ペースメーカーの判別やDDDとDDIの判別が特に割れ問になったようです。
私も4年間色々な本で勉強しましたが、ペースメーカー移動やDDIに関してはほとんど記載がなかったと認識しています。心電図のデバイス本などには載っているのかもしれませんが、心電図を普段仕事で扱っていない人にはやや酷だと思いました。

勉強法

勉強法に関してですが、2023年に心電図検定1級合格を念頭においた「心電図マイスターを目指す基礎力grade up講座」と言う本が出ました。この本を中心に「パーフェクトマニュアル」、「実力心電図」で補完しつつ、「YouTubeの心電図マイスターチャンネル様」で勉強していくことになります。

その中で苦手な分野があればその他の本を活用していくことになります。各本の特徴に関しては別の記事でまとめようと思います。

本を読むことはもちろんですが、読んで理解しアウトプットをすることが重要です。読んで理解することができても自分で解説ができる状態かどうかが重要になります。

心電図検定自体は選択肢があるので、この選択肢ではないと言う根拠が言えれば答えを絞ることができるため、消去法も十分に活用していく必要があります。波形の定義をしっかりと言えると言えるように繰り返し繰り返し解いていき苦手やわからない部分を潰していくことが合格への一歩になります。

色々な本に手を出すことも必要かもしれませんが、最終的には自分に合った本や、ノートに苦手な部分をまとめるなど焦点を絞って復習できるようにしていく必要があります。

感想

勉強するにあたって読んでも理解できないこともありました。私は近くに聞ける人もいないので、本を読んでわからず、ネットで調べてもわからないことに関しては理解をする術がありませんでした。しかしそれでも合格できたので、基礎をしっかりと固めることが非常に重要であると言うことがわかります。

もちろん成績上位やマイスターを目指すために可能な限り全てを理解する必要があると思いますが、合格と言うことが目的であればあとは全くわからない部分を捨て、1問でもわかる問題を落とさないと言うことが重要になってくると思います。

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この記事を書いた人

看護師・保健師 胡桃 30代メンズナース
ゆら訪問看護ステーションにて所長をしています。

妻と子とのんびり暮らしています。
メインは看護・育児・お金などになりますがノンジャンルで発信していきます。

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