働くということ

こんばんは!

当ブログは元々自分のアウトプット目的にて始めたものではありますが、いつか同業の方なども含めて医療者の方の役に立つブログになると良いと思っています。更新頻度自体は多くないですが、わかりやすいブログを引き続き目指していきます。

今回はコラムです。

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看護師として働くということ

看護師は昔から激務と言われている職業の一つだと思います。女の子などはなりたい職業のランキングなどにランクインもする仕事ではありますが、実際になってみるとその理想と現実のギャップに多くの人が悩むのではないかと思います。人を助けるということはやりがいがあると同時にその責任と重圧に押しつぶされそうになったり、緊迫した雰囲気でミスができない環境に身体と精神を疲弊してしまったりと辞めてしまう人が多いことも事実です。

さらにあるのが同業者での潰し合い。同じ目標に向かっているはずなのにいじめに近いような言動を受けたり。特に看護師は人間関係がひどいと言われている職の一つではないかと思います。日本の潜在看護師が多いのも免許は持っていても看護師には戻りたくないという気持ちは非常にわかります。ブランクがあれば尚更かと思います。

身体のこと、病気のことすべての知識を知ることは不可能ですし、すべての手技や対応を完璧にこなし、多重課題全てに最善の行動を取るというのも不可能です。結果論でしかないと思います。にも関わらずなぜできないのか、なぜ知らないのかと知識や技術でのマウントの取り合いが始まるのは非常に不毛です。仕事の押し付け合いをしたところで押し付けた人は楽に仕事ができて良いかもしれませんが誰のためにもなっていません。

すべての仕事を均等に割り振るというのは無理な話ですが、大変な人の仕事を手伝うということはできると思います。知らないことを教え合い、できないことをできるように全員でフォローしていくことができるということが理想かと思います。

よく一度教えたという人がいますが、一度で覚えられる人ももちろんいるかもしれませんが、多くの人はそうでないと思います。3回、4回同じことを聞くのであれば聞く側の対応が悪い場合もあると思いますが、基本的に教育というのは理解できない説明をした側に責任があると個人的には思います。もちろんそれでも理解できないということもあるかもしれませんが、それを見極め対応を検討するのは教える側ではないかと思います。教えたことができないのはなぜできないのかを考えるべきだと思います。また、教わるということと実践するということは全くの別物です。授業を受けたからテストで100点を取れるということはないと思います。理解し反復し習得するというプロセスにはいくつものステップがありその部分のフォローも教える側には責任が生じるのではないかと思います。もちろん同じことを教えるというのは時間も人的コストも心理的マイナスイメージも伴うことは理解できますが同じことを聞きにくい環境というのは仕事においては必ずミスが生じます。マニュアルの整備や質問のしやすい雰囲気作りのできる職場環境を作ることは重要だと思っています。

ただ一つ、見てわかるというのは非常に重要です。マニュアルにせよ手順にせよこれを見れば聞かなくてもわかるというのは非常に教わる側にとっても非常に重要な仕事環境になるので整備していきたいです。

「前も教えた」というのは思っていても口には出さないように私自身も気をつけたいと思います。次に教わる側になるのは自分であることもあると思います。

前職では「知っていることを教えないのはルール違反」というルールがあったこともありとても良いと思ったのですが、徐々にそれも薄れ結局は教えないという風土に変わってしまい非常に残念でしたので自分の中ではそのルールを守っていけたらと思います。教えないのはその人の性格もあると思いますが。

わからないことを聞けること、困ったときは助け合えること、それがどこの看護師の職場環境でも当たり前になると良いと思います。失敗をしたときにみんなで解決できるような関係性、環境づくりも重要です。

良い職場環境とは何か

継続して働く上で重要な要素はいくつかありますが「給与」「人間関係」「福利厚生」「やりがい」「仕事量」「仕事負荷」「会社方針」などが主になるかと思います。そして基準は人それぞれだと思いますがその中のいくつかが満たされなくなるとおそらく人は退職を決意するのだと思います。

今までにマネジメント本もいくつか読みましたが、その中で会社として変えられる部分と、プレイヤーとして変えられる部分などフォーカスする点によっても考え方は変わると思います。私は現時点では経営者ではないので、多くの人はプレイヤーとしての視点になるかと思います。そうなると、自身で変えられる部分というのは非常に少ないことに気づくかと思います。つまりどれだけその待遇を受け入れられるかどうかが、その会社に残れるかどうかという分岐点になってしまいます。今ある仕事にやりがいを持つということはもしかしたら意識すれば変えられるかもしれませんが、給与が低ければ結局続かないと思います。会社がどんなに良かったとしても人間関係が悪ければそれもまた続かないことになります。

結局どれかということではなくすべての要素が重要なのだと思います。そして結局そのほとんどの要素を決定するのは会社であるため、会社を選ぶというところで重要な部分のほとんどが決まってしまうのではないかと思います。そして看護師という職はどこも人手不足であり転職がすぐに可能であるために合わなければやめるということが可能な職でもあります。つまり良い環境を作らなければ人は離れていくのですが、良い環境を作るためには結局お金がいる。

その「お金」を会社つまりは社長がどのように考えているかという点は非常に重要ですが、従業員はそのお金という部分は往々にして見える部分ではないのです。見えるのは給与としてどの程度払われているかのみであり、会社がどの程度儲けているのかなどは知らないことが普通です。

そのお金と待遇は切っても切り離せない部分であるために良い職場を考える上では必須となります。

日本は内部留保というものが言葉として上がることも多いですが、みなさんは自分の会社がどの程度稼いでいてどの程度お金があり、そのうちのどれくらいが自分に還元されているかご存じでしょうか。社員を大切にしない会社は結局長続きはしないのではないかと思います。

給与だけが全てではない理由

給与は働く上で誰もが気にする部分だと思います。激務でも給与が多ければやっていけるという人ももちろんいると思いますが、多くはないと思います。結局は毎日の働く環境がよく1か月の成果として給与が高いということが重要だと思います。

成果が給与に反映されるということも非常に重要ですし、反映されなかったとしてもその頑張りが何らかの形で評価されるという会社の仕組みも重要となります。基本給が年々上がるとしての微々たるものでは実感はほとんどないため、月ごとでも自身の頑張りが見える仕組みということが必要だと思います。

もちろんインセンティブというのも一つの例ですし、何かができるようになった、結果として良かったと言えることがあったなど何でも良いと思います。

結局お金となるかもしれませんが、お金だけのためにブラックな環境で働くことは数ヶ月であれば良いかもしれませんが、数年は続かないものです。身体はもちろん精神を壊さないということは1番と言っても良いくらい非常に重要だと思います。身体さえ壊さなければいくらでもやり直しはできますしね。

全ての環境が良いということはないと思います。仕事は大変なものであることは間違いないですし人間関係も全てうまくいくということもないと思います。ある程度自分の耐えられる範囲で楽しみも大変さもある環境で続けていくことで継続した成長につながっていくのだと思います。

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この記事を書いた人

看護師・保健師 胡桃 30代メンズナース
訪問看護師をしています。

妻と子とのんびり暮らしています。
メインは看護・育児・お金などになりますがノンジャンルで発信していきます。

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