新卒で訪問看護はありかなしか解説

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訪問看護とは

病気や障害がありながらも地域で暮らしていく、最期まで自宅や施設で過ごしていきたい、病院から退院した後医療的サポートが必要等々、地域で過ごす人のために看護師が訪問して決まった時間ケアを行ったり、緊急時は訪問したりするサービスです。
訪問看護ステーションの中には訪問リハビリのスタッフが在籍し連携をとったり、訪問診療のクリニックや地域の病院などと連携をとり地域医療としてサポートを行なっていくことになります。
病院からの依頼や、ケアマネージャーからの依頼、またご本人やご家族からの依頼でもお受けすることが可能です。
特徴としては決まった曜日・時間に定期的に訪問するということです。オンコール契約という24時間電話で相談をしたり、必要に応じて臨時で訪問できるサービスもあります。
特徴としては地域包括ケアとして主治医やケアマネージャーなどと適宜連携をとり情報を共有していきながら介入を行なっていくということになります。そのため報告の回数や頻度などは病棟よりも多いかもしれません。
また、毎日の変化を見られるわけではないため先を予測しキーパーソンや主介護者と連携をとっていく必要があります。
病棟看護師との1番の違いは一人で判断し行動しなければいけないということかと思います。決まっているケアはもちろんのこと、異常があれば病院への報告や指示確認など一人でやらなければいけないことになります。家族からの質問なども自分の知識の中から説明しなければいけません。そのため後述しますがある程度の基礎的技術は必要になるため新卒での入職は不安に思われるかもしれません。

訪問看護師の1日

訪問看護師の1日についてご紹介いたします。
病棟看護師と比較していただければと思います。
9:00 出勤・移動

9:30-10:30 1件目訪問

11:00-12:00 2件目訪問

12:00-13:00 休憩・移動

13:30-14:30 3件目訪問

15:00-16:00 4件目訪問

16:30-17:30 5件目訪問

18:00 記録・帰宅

このように非常にシンプルです。自分の受け持ちの訪問時間に訪問し看護を行います。
緊急の電話がかかってくることもないとは言えませんが基本的には目の前の業務に集中することができます。
訪問の間では車や自転車などで移動することがほとんどであるため運転免許は必須と言えるかもしれません。
また、訪問の合間に異常などがあれば病院やケアマネージャーへ連絡し情報共有や指示確認が必要であり、次の訪問時間が決まっているため時間がないこともよくあります。
自分の訪問がない時間は居宅や病院などへ営業に行くこともあります。依頼される患者さんがいなければ訪問看護ステーションとしても収入とならず、自分の収入にもつながらないためです。名刺を持ってご挨拶に伺います。下記記事でも紹介しています。

訪問看護師ってどうなの?仕事内容について解説

夜勤とオンコールの違い

オンコールとは業務内、もしくは業務時間外での緊急の電話のことを言います。
時間外の対応はオンコール携帯を持ち回りでもったりするなどして必要時は臨時で訪問することもあります。ステーションによっては管理者が全てになっていることもありますが、利用者さんの数が多い場合は手当てをつけて持ち回りにしていることが多いようです。
夜勤は朝まで拘束されますが、オンコールは基本的には自宅での待機となります。基本的に何をしていても良いですが、いつでも出動できる体制にしておかなければなりません。
また、夜勤と違い時間外の対応となるためオンコール番の次の日は休みにはなりません。休日も同様であり、休日の対応などは手当として支給されますが、休日としての扱いであるため基本的に平日は出勤となります。出動回数が多い場合などは事業所によっては訪問を変わったり半休もらえるなど考慮してもらえるところもあるようです。
やはり夜中に出動して朝から出勤というのは身体にも負担がかかるためです。

訪問看護師の給料はなぜ良いのか

訪問看護師の給与形態ですが基本給+歩合+手当てのところが多いようです。
歩合とは訪問件数が一定を超えると超過した訪問時間に対して支払われる手当てとなります。
それに加えてオンコールで休日や夜間の手当てが働いた分だけ出ます。
基本給も病棟に比べて高く設定されることがあり、それに加えて手当ても出るので頑張った分だけお金が欲しいという人にとっては向いているかもしれません。

高給与となる理由は簡単です。
利用者が看護に対してお金を払うからです。
病院では医療という全てのサービスに対して入院費として一括りにお金を払うことになり、多くの人は主に医者の診察や治療に対して払っているという認識となっているかと思います。看護師にお金を払っているという患者さんはほとんどいないかと思います。それに対して訪問看護は訪問看護そのものにお金が発生するためいけば行くだけお金になるのです。本当の意味でのサービス業となります。その代わりに利用者やケアマネ、病院などが今度はお客様となるため選んでもらえなければ仕事がないという状況になりかねないのがデメリットとなります。
今後在宅での医療がさらに一般的になるはずですのでこの市場はますます大きくなるのではないかと思います。

新卒で訪問看護はありか?なしか?

訪問看護も一つの領域になるので新卒や1年未満で病棟を辞めてしまった看護師でも選択肢としてはアリだと思います。
ただし、こちらも教育体制がしっかり整っていることが重要となるかと思うため面接などで確認する必要があります。
即戦力を求めている場合は入植が難しい場合もあるかもしれません。
デメリットとしては病棟ほど点滴等の技術が必要でない場合が多いので、基礎の技術を身につけるまでには時間がかかるため一通りの技術を訪問看護で身につけるためには長期的に働く必要があるかもしれません。

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この記事を書いた人

看護師・保健師 胡桃 30代メンズナース
訪問看護師をしています。

妻と子とのんびり暮らしています。
メインは看護・育児・お金などになりますがノンジャンルで発信していきます。

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