胡桃です。
心電図について何度か発信しておりますが、根本的な部分で心電図の苦手な人は多いと思います。
なぜ苦手なのか?それは心電図の読み方がそもそも難しいという認識があるからだと思います。
心電図の本を手に取ってみても波形の特徴が書いてあるだけで読み方がわからないと思ってしまうことが多いのではないかと思います。
なぜ心電図を難しいと感じてしまうのか
勉強してみようと思っても手につかない理由は本が分厚いことがまずあげられると思います。
理論ではなく読み方を知りたいのに書いていないと思ってしまうのではないでしょうか。
また、12誘導心電図になると波形と目のイラストがたくさん書いてあり、こっちから見ている図ですと書いてあったりするなど何のことを言っているのかわからない原因の一つになります。
定型の形を覚えても実際にどれが当てはまるのかよくわからないということも多いのではないかと思います。
1番の理由ですが読める人が読めない人に教えないということが理由かと思います。看護師に多いですが、こんなこともわからない、読めないとばかにされたりなぜ読めないのかと責められたりするなど知識の共有が少ないことは大きな原因かと思います。
もちろん何も知らない人に教えても理解するのは難しいかもしれませんが、どこを見るのが重要かをお伝えすることは非常に重要かと思います。
読めるようになるためのファーストステップ
お勧めの方法ですが、本を読んで理解できる人は教えなくても理解できると思います。
そのため、本を読んでも理解できない人がどうすれば良いかですが、まずは読んでいる人の姿を見るということが重要になります。
もちろん正確に読むためには定型が頭に入り、理論がわかり、異常なども理解する必要がありますが心電図を読むための流れを理解することがファーストステップかと思います。
そのために一番良いのがYouTubeやdiscordになります。discordについては聞き慣れない人も多いかもしれませんがTwitterなどで心電図の勉強会を開催している人もいるので注目してみると良いと思います。
YouTubeには初心者向けから上級者向けまで様々な心電図の動画が溢れております。読み方の動画を見てから本で勉強することで効率よく勉強できるかと個人的には思います。
読めるようになるためのセカンドステップ
読み方の流れがわかったら次はそれぞれの意味についてを本で補完していくことになります。
軸変位とは何か?移行帯とは何か?P波の読み方、PQ間隔、QRSの読み方・・・というように一つずつ理解していくのが良いと思います。
また、勉強の仕方としては勉強していくうちに同じような波形に必ず遭遇するのでノートにまとめ自分なりに重要なポイントを整理していくことが良いと思います。
もちろん時間はかかりますし結局全部勉強しないといけないと思われるかもしれませんが、読めた時の快感が勉強を続けるモチベーションになるのではないかと思います。
臨床で使うために
心電図上級者の方々については特にいうことはありませんが、目的は実際に使用するということになるかと思います。力試しのために検定を受けるという人もいるとは思いますが患者さんのためにというところが最終的な目的地になるかと思います。
そのためには多くの心電図に出会いわからなくても一つ一つ型通りに読んでみるということが重要になります。
そして読める人と検討していくことが重要になります。
決して読めないことを責めず(自分も他人も)、異常に気づけるように勉強していきましょう。
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