【新人看護師向け】新人看護師が急変時にやること、考えるべきこと

胡桃です!

看護師として仕事をしていれば急変については考えることを避けられないかと思います。
しかし新人にとっては何をしたら良いかわからないという人も多いかと思います。もちろん経験がなければ動くことは難しいですが、新人には新人なりの動き方というものがあります。
今回は新人看護師の急変についての心構えの参考になればと思います。

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目次

結論

・一人で対応しようとしない
・情報を伝える
・指示を確認する
・わからないことはわからないと伝える

急変とは

急変とは対処しなければ命に関わる状態や、急激に病状が悪化することを言います。
急変の予兆としてバイタルサインの異常を認めることが多く、心肺停止患者の多くは呼吸や意識の異常を認めます。心肺停止ともなると特に緊急の対応が必要でありすぐに行動していく必要があります。
心肺停止となると意識消失、呼吸停止が認められ3、4分以内に有効な呼吸、循環が再開されないと脳への障害へとつながります。心肺停止の発見から心配蘇生の開始までの時間をいかに短くしていくががポイントとなります。

急変時にやること

1、状況を把握する
まずは急変の状態について確認します。心肺停止であればすぐに対応が必要であるため2へ進みます。そのため意識状態、呼吸の状態を確認する必要があります。意識もあり呼吸も正常であればひとまずは落ち着いてバイタルを測るなどさらに情報を集めます。

2、人を集める
一番簡単に集める方法は大きな声で人を呼ぶことですが、病室などであれば他の患者さんもいるためナースコールを押すのが良いと思います。状態が変わるかもしれないためできる限りその場から離れないようにしましょう。経験を積んでいけばすぐにBLSをしたりコードブルー対応などもありますが新人できる人は少ないかと思います。

3、状況を伝える
誰かきたら、状態を簡潔に伝えます。
一番伝えなければいけないのは意識がない、呼吸がないからその人にどうして欲しいかです。もちろん、慣れている人であればすぐに指示を出してくれるかもしれませんが、呼ばれた人も焦っています。そのため上の人やリーダーを連れてきて貰うのが良いと思います。また、救急カートが必要となる場合も多いため依頼できると良いと思います。

上の人が来るまでですが、BLSができれば理想ですが難しい場合は落ち着きつつスペースを確保したり環境を整えましょう。つまりベッド柵を外したり高さを上げたり、救急カートや人が増えても入れる程度にベッドサイドのスペースを確保するのが良いと思います。
やってはいけないことは「その場を離れること」「何もしないこと」です。

4、指示を確認する
何をしなければいけないかわからないと思いますが誰か来たのであれば何ができるか指示を確認します。自分の受け持ちであればその場にとどまる必要がありますが、入職時の何もできないという場合はもしかしたら引き継いだ後にナースコールの対応などを任されるかもしれません。
できそうなことがあればやっていいか確認する、もしくは何をしたら良いか確認するというのが正解です。何も確認せずにやるのとトラブルの元になるため急変時こそコミュニケーションをとっていく必要があります。もちろん怖い人がいたとしてもです。

ドクターが知りたいこと、やること

ドクターが到着したら状況を伝える必要があります。BLSが開始となっていれば余裕がないかもしれませんが、自分ができることをやっていくことになります。基本的にはリーダーの指示に従います。
1、現状の報告をします。
担当医が必ずしも来るとは限りません。夜間であったりすると何も知らない当直医が来ることもあります。
そのため何が起こっているのかを簡潔に説明します。いつから何が起こっていてどこまで終わっているのかを伝える必要があります。
急変の原因や疑いについてはアセスメント能力がいるため伝えられなければ上の人に確認します。
2、病状、普段の状態、既往や内服を伝えます。
余裕がなければカルテを見てもらった方が早い場合もあります。
3、バイタルサインの確認、モニターの装着を行います
到着までに準備できていることが望ましいです。
4、検査や処置を行います
ルート確保、採血、酸素投与、血ガス、挿管準備、12誘導、レントゲンなど必要な検査や処置を行います。
物品をとりに行ったり、介助を行なったり連絡をしたりしなければいけないため何ができて何ができないのかをしっかりと伝える必要があります。間違ってもできないことを請け負わないようにしてください。できないことは終わってから振り返りましょう。

心構え

医療はチームで行うものです。例え受け持ち患者の急変であったとしても自分一人で対応しようとするのではなく助けを求めましょう。リーダーはもちろんDrも味方です。忙しくなるときつい言い方をされることもあるかもしれませんが、新人看護師がやらなければいけないのは多くの人に関わって貰うことです。そうすることで責任も分散できます。足りなかったアセスメントについては後で振り返れば良いことです。そしてどんなベテランであっても急変する時はします。仮にそれが重大な自分のエラーだったとしても反省するのは状況が落ち着いてからで良いと思います。
できないことが多い新人看護師が一番考えなければいけないことはできる人に助けを求めることです。

どんなに怖い人であっても、その人が急変に強い人であれば頼るべきです。
そのあとのお叱りや指導が適切だったかどうかはまた別問題なので、終わってから考えましょう。

できることとできないことをうまく伝えることが急変を乗り切るコツとなります。

初めは何もできないのが当たり前です。イメージやどう動くか予測していくのが理想ですが実際の現場では難しいものです。
まずは焦らず落ち着いて。

頑張りましょう!

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この記事を書いた人

看護師・保健師 胡桃 30代メンズナース
訪問看護師をしています。

妻と子とのんびり暮らしています。
メインは看護・育児・お金などになりますがノンジャンルで発信していきます。

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