看護師にとっても申し送りは毎日の業務でとても大切です。
しかし始めの頃はポイントがわからなかったり、何を言えば良いかわからず相手に伝えたいことが伝わらないという悩みを抱える人も多いのではないかと思います。
短い時間で端的に伝えなければいけないため、ポイントについて解説していきます。
申し送りの目的
申し送りの目的は「継続的により良い看護をすること」です。
その日の状態を共有することはもちろん、やらなければいけないことをお願いしたり、患者さんの要望を引き継いだりと業務の継続をしていくことにとても重要です。また、ダブルチェックという意味でも重要なことを共有することでミスをなくしたり、気をつけるべきポイントの抜けをなくしたりと医療ミスの防止へもつながります。
しかし、その日あったことを全て伝えることは困難であるため必要なことを正確に簡潔に伝えていく必要があります。
申し送りのポイント
申し送りが苦手という人は以下のことに気をつけると良いと思います。
②相手が何をしなければいけないのかを明確に伝える
③相手の状況を見極める
申し送りは短い時間で済ませる必要があります。引き継ぎを受ける人は今からやらなければいけないことが多くあるはずなので、短く簡潔に伝えて欲しいと思っています。しかしここで引き継ぎ漏れがあったら大変なので、慣れないうちは伝えるべきことは事前にリスト化しておくのが良いと思います。人によってはカルテに書いてあることは申し送り不要という人や、変化なければ共有自体も不要という場合もありますので相手の性格なども考慮する必要がありますが新人の場合は送り漏れがないように確実に行うことが良いと思います。
その際もまず相手が話しかけて良いタイミングなのかを見極める必要があります。まだ業務始まってしまうとNSコールや検査だし、点滴など様々な業務があるため隙を見つけていく必要があります。
そして何より端的に必要なことを引き継ぐことが重要になります。
主に必要なことはダブルチェックが必要な事柄、やらなければいけない業務、状態の変化となると思います。
自分がここまでやったのでここからやってほしいということや、こんな変化があったということを流れで言えると良いかと思います。
怖い人に対しては
何を言っても怒られるというような人もいるかもしれません。しかし申し送りを行わなければさらに被害が拡大してしまうため必要なことを業務的に行う必要があります。もし話しかけるだけで頭が真っ白になってしまうということがあれば、ポイントを事前にまとめて読むだけにするのが良いと思います。
また、やって貰わなければいけないことに関してはメモなどを渡すという方法もあります。もちろん人によってはこれも怒られますが。しかし伝えるということは責任も引き継いでいくということになるので、伝えなければ責任は自分のままとなってしまうので確実に伝わる方法を取るのが良いと思います。
まとめ
申し送りについては報告と同様毎日必要な業務となるため、看護師として働くからには慣れていく必要があります。
申し送りをされる場合も相手がどのように申し送りをしているのか意識して聞いてみると良いと思います。新人指導をしていて一番思うことが、何をすれば良いのかがわからないという点でしたので意識していただくと良いかと思います。もちろん聞いた側もコミュニケーションをとって確認していけるのが良いですがそれが難しい場合もあると思います。
必要なことをわかりやすく短く伝えられるように自身の申し送りを振り返ってみることや、業務以外で誰かに聞いてもらうということも向上の手助けになるかと思います。
簡単なようですが職場や働く人、人間関係によっても難易度が大きく変わるため少しでも助けになれますように。
報告に関してはSBARの記事を読んでいただければと思います。
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