胡桃です!
新人看護師の方々も4月に入職していればそろそろ慣れてきた頃でしょうか。
もしくは責任が重くなり大変になってきたという人もいるかと思います。
もう辞めたい!と思っている人ももしかしたら多いのでは無いかと思います。
1年で仕事をマスターするのは不可能です。なんでこんなに仕事できないんだろう、という考えはそもそもおかしいのです。
対人関係とはうまくいく日もあればいかない日もあるのは当たり前です。どんなに知識のあるベテランでもそれは同じです。
知識や経験だけではどうにもならないことも看護の現場ではよくあることだからです。
看護師に向いているか向いていないか悩んでいる人もいるかもしれませんがその悩みが解消されることはないのでは無いかと思います。
向いていると思っている人でも失敗しますし、向いていないという人でもうまく看護できる例はたくさんあります。
辞める前に一度立ち止まって考えられる機会となれば幸いです。
看護師に向いている?向いていない?
「あなた看護師に向いていないんじゃない?」と言われた経験のある人は少なくないのではないかと思います。
恐ろしいことに直接的であれ間接的であれそのようなことを言う人がいると言うことに驚きですが、実際に数多くのエピソードがあるためそれが現実なのではないかと思います。これも看護師独特の悪しき文化なのだと思います。
新人だけでなく割と中堅の看護師も言われることがあることにさらに驚きです。看護師を辞めたいと思っている人の多くは自分が看護師に向いていないのではないかと思われてしまい辞めてしまうケースもあるかと思います。
しかし看護師に向いているかいないかはどうやって判断するのでしょうか。看護師に向いている人と向いていない人について考察していきたいと思います。
看護師に向いている人
看護師に向いている人とは、「ミスなく仕事ができる人」「人を助けたいと思っている人」「看護の技術や知識が多くある人」「コミュニケーションがうまい人」など様々考えられますが、果たして答えはあるのでしょうか。当然のように看護には正解がない部分も多くあり人によって関わり方やケアの仕方なども様々です。にも関わらず全てを否定するように「あなたは看護師に向いていない」とはよく言えたものだと思います。言った本人さえ完璧に全てをこなすことなどできるわけがないことは明らかです。看護を極めた人は看護に終わりがないことなど当たり前のようにわかっているはずですし正解のないことをある種の恐怖にすら感じているはずです。私もまだベテランの域には達しておりませんが完璧な看護師など見たことがないですし、完璧になど慣れないと思っております。より良いケアを求めるからこそ看護の質が上がるのであってそれをわかっているのであれば新人の教育を放棄しメンタルを壊す可能性のある発言などいうはずがないと私は思います。
おそらくミスをした人に対して指摘をしたり責めることで自分の評価をあげようとしたり、自信を付けようとしたり、自分の仕事が増えたことの八つ当たりをしたりとただ腹いせをしているだけなのだと思います。当然ミスは反省すべきですし、終わらない業務を終わらせようと努力することも一つの仕事のうちだと思います。
しかしどのような仕事であってもミスはつきものですしそれらをどのように減らしていくか、どうやって失敗しないようにするかが問題なのだと思います。
新人の人は仕事ができないことに対して看護師に向いていないのではないかと錯覚してしまいがちですが、実際は一番看護の難しさを実感し、恐怖し、人と関わることの難しさに対して直面して学ぼうとするとても素晴らしい看護師なのだと思います。
看護師に向いていない人
一方で先ほど述べたように人の悪口を言う人、雰囲気を悪くする人、ミスを責める人、教育をしない人などはただ自分の仕事が増えたことに嘆いているだけであり看護師に向いているかはともかくチームとして仕事をする人としては向いていないのではないかと思います。
看護師としてではなく社会人として向いていないような気もしますがそのような看護師が多いのも事実です。
しかし医療は1歩間違えれば命取りの現場だからミスは許されないと言う言い分の人がいます。しかしそれなのであればミスをしやすいポイントを教えたり、質問しやすい雰囲気を作ったり、一緒に実施したり、忙しいのであれば上の人たちで話し合ってフォローしていく体制づくりをしていけば良いだけかと思います。
それをやった上で報告できない、失敗するなどあれば一緒に振り返り、できる業務を一つずつ増やしていくことが重要かと思います。
まだ新人でできないことが多い人も、できるようになる環境がそもそも整っているのかを振り返ってみるのが良いと思います。そのような環境がそもそも整っていないのであればそれはあなたのせいではなく、職場のせいなのです。
理想を描くのは悪いことか
そんな環境づくりは理想論だ、人が足りないのにできるわけがない、1から全部教えられない、私は早く帰りたい、などなど様々な否定的な意見もあるかと思います。
仮に人で不足でできないかもしれないとしてもそのような考えを持つ人が一人でも増えれば良いと思います。人によってもちろん意見は様々なので同じ考えの人が集まることは少ないかもしれないですし理想で終わってしまうかもしれませんが、新人だった頃を思い出し、どのような環境だったら働きやすかったのか考え行動してみると言うことで少しでも環境は変わるかもしれません。
「私の頃はもっと厳しかった」と言う指導が少しでもなくなれば良いと思います。
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